Creators アクイールの一番の自慢はこのスタッフたち そんな彼らのある日のエピソードです。
ウェディングプランナー、キッチンスタッフ、サービススタッフ
彼らは自らのやるべき仕事以上に、
自分の知恵と力を惜しげもなく注ぎます。
それは仕事だからとかサービスだからというのではなく
自分の好きな人たちに楽しんでほしい、喜んでほしいという
人としての純粋な気持ちの表れです。
楽しいこと笑うことが好き、そして感動が大好き!
そんな彼らの真摯な心と優しさ、そして思いやりが
紡ぎだす
心温まるエピソードの一部をご紹介します。
プランナー Episode
プランナーのお願い…
車が大好きな新郎には憧れの車がありました。
あの車に乗りたい・・・
だけど自分には守るべき家族がいる。
今はそれが何よりの宝物。
お二人は当初から神社での
神前結婚式を希望していました。
一日一日と挙式の日が近づいて来る。
そして迎えた当日。
二人の大切な大切な新たな人生の扉が太鼓と共に開かれた・・・
厳かな挙式・・・過去とこれからの未来が交錯する。
「こんな未来を描きたい。」
神前での誓いが終わり再び扉が開かれる・・・
そこで目にしたものは・・・!!
あの乗りたかった車・・・
眩しく光る・・・
乗り心地を夢見た車・・・
「お迎えにあがりました」
そう言ってドアを開けたのは、
いつもお世話になっている車屋さん。
ほんとうは結婚式にも出席してほしかった車屋さん。
担当のプランナーが新郎さんの想いを知って打合わせ後に直接車屋さんに、
車を貸してもらえるようお願いに行ってくれていたのだ。
車屋さんの上司も快く午後から公休を取らせてくれた。
車屋さんの会社と神社の距離は遠い。
だけど想いはすごく近い。
「待たせたな・・・」 新郎さんは照れ隠しでそう言った。
「僕がアクイールまでお送りしますよ。」
笑顔の返答。
そのやり取りを見て新婦は涙がこぼれた。
『ウェディングプランナー』
夢見る人は多いが、夢を夢で終わらせてはいけない仕事。
キッチンスタッフ Episode
基本は中心とライン
週末の結婚式も終わりアクイールが消灯した深夜12時。
車のエンジンをかけようとドアに手をかけた時、
キッチンの電気が少しあかっている事に気付いた。
今週末までは婚礼はない。
皆もとっくに家路についているこの時間に
若手のスタッフが残ってまだ仕込みをしているのだろうか。
誰だろうと思い扉を開いた。
そこに居たのは29歳でアクイールの総料理長を任されたシェフ。
「週末の準備ですか?」の問いかけに「違う」と答える。
真剣な様子だったので何をしているのか尋ねた。
「盛り付けの練習です。」
そう言って一枚の白い皿を僕に手渡した。
「これを中心に置いてください。」
突然そう言って薄くスライスした赤カブを手渡してきた。
よく意味が分からぬまま僕はそれを皿の中心に置いた。
その後も次々と食材を手渡しては中心に置くように言ってくる。
僕はどんどん赤カブの上にのせていった。
そして最後に1mmにも満たないピンクペッパーをのせた時、ようやく口を開いた。
「これが柏さんの考える中心ですね?」
・ ・・???
「モノを中心に置くという伝え方で、重ねて置く人もいれば、周りに配置する人もいる。
伝え方って難しいですよね・・・」
シェフの言おうとしていることが何となく分かった。
技術は人に伝えるのは難しい。
そして言葉一つとっても気を付けなければ意図したものとは異なって伝わってしまう。
“何をもって中心とするか“ その定義は?
そういった細かいことがスタッフ間のコミュニケーションを円滑にし、
ひいてはお客様のために素晴らしい婚礼が出来ることを教えてくれているのだ。
「盛り付けの基本は中心とラインです。」と言って再び食材に向き合う姿は
何年経っても基本を忘れない職人の心そのものを見た気がした。
だからこそアクイールの料理は見た目も味も本当にお客様に喜んで頂ける高い品質なのだろうと思う。
そこには目に見えない基本を大切にし続ける不断の努力があるのだ。
こんなシェフの姿をお客様にもお伝えしたい。
僕は一礼して新たな想いでその場を去った。
サービススタッフ Episode
特別な想いを紡いで
夕方5時、本社の電話が鳴る・・・・
電話を取ったスタッフがあわただしく動き始めた。
ビーナスガーデンにあるレストランChou Chou(シュシュ)。
今日は結婚記念日で2組のお客様がお見えになる。
店長は昼のランチのイメージから夜の特別な空間へと
店内を作り変える指示を出し、自分自身もあわただしく動く。
夜6時半。
お店がオープンし、最初の記念日のお客様がお見えになった。
「○○様、お待ちしておりました。」
スタッフが笑顔で出迎え、コートを預かる。
店内に入りお客様を席に案内すると
テーブルのそばに等身大のふたつの思い出が視界に入ってきた。
「あっ!」
ご主人とつないだ手に力が入る。
驚きの声の後・・・想いが瞳からあふれ出す。
テーブル席の横に飾られていたのは3年前お客様が結婚式で着られたドレス。
急なご予約だったがスタッフが急いで本社に電話し、当日着られたドレスを取り寄せていたのだ。
「こちらへどうぞ」・・・キャンドルで照らされたその窓際の席のイスを引く。
だがスタッフはもうお客様の視界にはいない。
いるのだがいない・・・・
お客様の瞳に映るのはあの時の鮮明な思い出。
人生は点ではない。例えるなら線だ。
だけどそれは縦糸ばかりでなく、
人との関わり・・・きっと横糸がたくさんある。
サービススタッフは料理だけ出すのではない。
特別な日には特別な想いをつむぐのだ。
